本記事ではこのような疑問を解決できます。
本記事で分かること
- 創業融資に月別収支計画書を提出しよう。
- 月別収支計画書は、担当者の稟議作成に非常に役立つ!
月別収支計画書とは?
結論ですが、ぜひ月別収支計画書を作成しましょう!
月別収支計画書とは公庫が用意している書式のもので、名前からイメージできるかと思いますが、毎月の収支を示す書類になっています。
ご自身でオリジナルの収支計画書を作ったという場合は、わざわざ公庫の書式に書き直して提出する必要はありません。
作成したものをそのまま提出しましょう。
この書類をもう少し詳細に見ていくと、毎月の売上高・売上原価・経費・利益・借入金返済額を記入する欄があります。
この列が12列あり、向こう1年間の収支の見通しを示すことができるようになっています。
その記入欄の下には、
- 記入した売上高・売上原価・経費などを算出した根拠
- 売上高を達成に向けた取り組み
- 計画を下回った場合の対応策
を記入する欄があります。
月別収支計画書は創業融資を申込むときの必須書類ではありません。
しかし、これを作成して借入申込書や創業計画書と一緒に提出するだけで、融資の通過率が上がる可能性があるのです!
月別収支計画書で融資通過の可能性が上がる理由
担当者が可決の稟議を作りやすくなるから
ここからは、「月別収支計画書を付け加えると、融資の通過率が上がる可能性があるのか?」について紹介していきます。
もう少し説明していきますね。
担当者がどういう目線で創業融資の審査をしているのかと言いますと、
計画通りに事業が進み、その利益から返済資金が捻出できるのか?
この目線であなたが提出する書類に目を通して、面談を行っています。
月別収支計画書があることで、担当者は「計画の実現可能性がある程度あること、これによって融資金に利息を乗せて返してくれる可能性が高い。」と決裁者(課長や支店長)に説明できるのです。
つまり、あなた(申込人側)の目線から言えば、あなたの事業が軌道に乗る可能性があること、希望する融資額・返済期間・据置期間をより説得力を持って審査担当者に説明することができるのです。
月別収支計画書を改めて見てみると、売上高・売上原価・経費を記入したり、これらを算出した根拠を書くところがあったりと、創業計画書の事業の見通しと共通するところがありますよね?
月別収支計画書は、創業計画書の事業の見通しをより詳細にした資料と理解してください。
創業計画書の事業の見通しでは、月平均の売上高・売上原価・経費を記載することしかできません。
そして、事業が軌道に乗ったときのざっくりとした損益を書くだけになり、ややアバウトな見通しになってしまいます。
この事業の見通しを見ただけでは、
- 事業を始めてから黒字に転換するのはいつなのか?
- 事業の利益から返済資金を捻出できるようになるのか?
審査担当者は判断が難しいのです。
これを明確に説明できる資料が月別収支計画書になります。
月別収支計画書には『毎月の返済額』を記入する欄がありますので、担当者は毎月の利益と返済額を見て、例えば、
と判断することができます。
事業を始めて赤字となる期間がどれくらいなのかがわかれば、元金据置の期間もより明確になりますよね。
もちろん、この月別収支計画書も創業計画書と同じく、実現可能性が高いものなのかどうかを見極められることになります。
創業計画書の書き方はこちらで紹介しています。
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「計画した売上高を下回った場合の対応策」も大事
さらに月別収支計画書では、計画した売上高を下回った場合の対応策について記入する欄があります。
ここもしっかりと記入する方が良いです。
創業融資の審査とは『あなたがこれから始める事業の利益から、返済資金が捻出できるかどうかを判断すること』とお伝えしました。
金融機関とは様々なリスクを考える心配性な人たちです。
計画通りに黒字にならない場合、
をあなたに質問してきます。
対応策を考えているということから「しっかりと事業計画を練っているのだな」と担当者はプラス評価をすることができるのです。
ここをしっかりと答えられるようにできれば、担当者は「事業が上手くいかなくても、○○なので返済が滞る可能性は低いです。」と決裁者に説明することができ、融資通過に近づくことができるのです。
創業融資の攻略は情報が重要
この月別収支計画書、あなたが感じているとおり、作成するにはそれなりの労力がかかります。
ただ、労力がかかる分、融資通過する上では力を発揮してくれる頼もしい資料になるはずです。
僕が審査担当者でこの資料を提出されたら、事前準備を入念にしているかたなんだなとポジティブな印象を持ちますし、決裁者に稟議書を提出するうえでとても助かるなと必ず感じます。
創業融資攻略のカギは公庫が自ら公表もしています。
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公庫からの創業融資を検討されているかたは、月別収支計画書の作成をぜひ検討してみてください。
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