本記事ではこのような疑問を解決できます。
本記事で分かること
- HPにある創業計画書の記入例では審査は通らない
- 記入例はあくまで書く内容をざっくりイメージするためのもの
記入例のマネでは審査は通らない
創業融資は創業計画書が一番重要
創業融資を検討すると決めると、避けては通れないものがあなたの前に立ちふさがります。
それは創業計画書です。
創業融資を受けるならば融資審査のなかで最も重要なポイントで、この書類が融資審査の結果を左右すると言っても過言ではありません。
ただ、この書類を作成するのはけっこう大変です…
あなたもできるだけ作成の負担を減らしたいと思い、何か方法はないかとネットで調べていたところ、この記事にたどり着いたのではないでしょうか?
作成負担の軽減で一番最初に思いつくのが、公庫のHPにある記入例かと思います。
記入例では審査担当者が見るポイントをカバーできない
公庫のHPで創業計画書の記入例を見てみると、以下の業種のものがあります。
この業種の選定は、比較的公庫の融資審査で多い業種をピックアップして作られているはずです。
そして、もう何年も更新されていないものだと思います。
そして、HPに掲載されている記入例には審査ポイントが十分にカバーされていないのです。
①経営者の略歴
1つは、これまでの職歴を記載する欄です。
ここで審査担当者が見ているポイントは次の2つです。
このうち、1つ目の事業に関する経験があるかどうかが、記入例ではやや不足しています。
勤務先・勤務年数だけではなく、そこでどんなスキルを身に付けてどんな成果を出したのかを具体的に記載すると、審査担当者は審査がスムーズに進めることができます。
②取扱商品・サービス(販売ターゲット・販売戦略)
2つ目はあなたが提供するサービスの販売ターゲット・販売戦略です。
記入例を見ると、どちらかだけしか書かれていないものが多いのですが、販売ターゲットも販売戦略どちらとも必要です。
今後の売上高や利益などの見通しに直結するものですので、ここが薄いと審査担当者は、
となります。
記入例をマネて内容が薄くなってしまわないように気を付けましょう。
③事業の見通し
最後は事業の見通しです。
記入例では売上高や売上原価などの根拠について記載されており良いように感じるのですが、月平均の売上、費用、利益の記載となるので、実際に事業を始めてからいつ頃に黒字転換するのかが分かりにくいのです。
融資金の返済は事業の利益から捻出されるものですので、いつ黒字となり融資金の返済原資が生まれるのかを審査担当者は気にします。
このため創業計画書とは別に、事業開始後から黒字に至る計画(月別収支計画書)を作成すると審査ポイントがクリアになり、融資通過率を高めることに繋がります。
月別収支計画書の書き方はこちらの記事が役に立ちますので、読んでみてください。
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【通過率アップ!?】創業融資の提出書類に『月別収支計画書』を追加すべし!
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記入例は内容をイメージをするためのもの
これまで書いてきたように、公庫のHPにある創業計画書の記入例はマネをしても審査が通過する可能性は低くなってしまいます。
もしもあなたが記入例と同じ事業での操業を考えているならば、記入例はどのような内容を書くものなのかをイメージするためのものと思っておきましょう。
創業計画書はあなたが主体で作成しよう
創業計画書を作成するのは大変だと思います。
ただ、だからといって誰かに作成を丸投げしてしまっては意味がありません。
創業するのはあなたで、作成を任せた誰かではありません。
誰かに丸投げした創業計画書では、審査面談での受答えであなたが作成していないことを審査担当者は必ず見抜けます。
当たり前のようなことですが、創業計画書はあなたが作らなければいけません。
そうは言っても独力では難しいこともあると思いますので、誰かに書類作成のサポートを受けることは必要なことだと思います。
そのときは必ず書類に記載されていることを自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
まとめ:創業計画書を楽に作る方法はない!
審査担当者の目線で記入例で足りないポイントについて書きましたが、他にも創業計画書を作成するうえでのポイントはあります。
あなたがこれから創業融資を受けることを考えているならば、下の記事の創業計画書の書き方も役に立つはずですので、ぜひ読んでみてください。
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創業計画書の書き方を元公庫職員が伝授!
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